36週で心臓が止まってしまい稽留流産となりました。
長男をお腹に抱き抱えながら、「赤ちゃん元気かなぁ？」とエコーを見ていたら、「あらら、これは心臓が止まってるかもしれないね。間違いがあったら大変だから、じっくり見てみるね」と先生。間違いなく心臓は止まっていました。
その後、1週間後にもう一度確認したのち、翌日に手術を受けました。
２人目は流産した悲しみよりも、まだ小さい長男のお世話に追われ、手術当日の長男を預ける段取りに気をとられ、残念だなぁとは思ったけど、全く涙も出ずでした。
だけど、手術前日になって、実感がやっと湧いてきて、この子とは明日でお別れなんだな、元気に産んであげたかったなぁと思うと涙が止まりませんでした。母親らしい事をしてあげられなかったと後悔し、お腹をさすりながら赤ちゃんに歌を歌ってあげました。

事前に先生に「赤ちゃん見られますか？」と聞いたら、「もうお豆腐みたいな状態だから見られないよ。」と言われ、医師である夫にも、「イカの塩辛みたいだから見ないほうがいいよ」と言われたけれど、どんな姿でもかわいい私の赤ちゃん、見たいなぁという気持ちでした。

当日は、手術への恐怖もあって、すごく緊張しましたが、担当してくださった看護師さんがとてもいい方で、涙を流す私と一緒に泣いてくれて、「赤ちゃん、お空に忘れ物とりに行っただけだからまた帰ってくるよ」「あんた、ちゃんとママの所に戻ってくるのよ～！」とお腹をさすりながら言ってくれました。
手術は全く痛みもなく、麻酔で気持ちよく寝ている間に終わりました。
麻酔が冷めて、「赤ちゃん見られますか？」と聞いたら、こころよく見せてくれました。形ははっきりしなかったけど、「これが頭かなぁ、目かなぁ。形が分からなくても可愛い。」と言う私に、「うんうん」と寄り添ってくれました。小さい海亀のぬいぐるみを持ってきていたので、少しの間お供えしたいからと看護師さんに鞄から出してもらって、赤ちゃんの入った入れ物と一緒に手に持ちました。可愛い海亀さんと、一回お空に行って、天国のばあばとちょっと遊んだらまた戻ってきてね。
ママ待ってるぞ！！